1998.12.8 「リンクについて考える」

当ページのリンク集をメンテナンスしていてちょっと疑問が湧きました。 何でwebページには「リンク集」というページがお約束のようにあるんでしょうか? リンク集のないページなぞほとんど皆無です。

回答は考えるまでもありません。リンクしないとwebにならないからですね。 やはり世界中(world wide)とつながって網(web)を構築するからWWWな訳で、 どこぞからかリンクをしなければ、 そのページは世の中にその存在を知られることはありません。 ページを見てもらいたければ、 リンク集を作って他のページとつながらなければならない訳ですね。

ところで最近、ページを見ていて、 「このページはリンクフリーです」という但し書きを見ることが多いです。 そもそも「リンクフリー」という言葉の意味はなんでしょうか?

似たような言葉で、duty freeというのがありますが、 これは義務(duty)つまり税金に束縛されない(free)という意味です。 とすると、「リンクフリー」とは「リンクされない」という意味になります。 しかし、文脈から想像するに書いている人の意図は「自由にリンクしても良いですよ」 でしょうから、freeを「自由」と誤訳せざるを得ません。 つまり「リンクフリー」とは意味不明な和製英語だということですね。

蛇足ですが、 「リンクフリーですが、リンクを張る際にはメールで御一報下さい」 というのは更に意味不明。自由にリンクしても良い筈なのに、 メールで知らせなければならないという制限があることは矛盾してます。 こういうページは鼻くそをつけてやり過ごしましょう (ディスプレイが汚くなっても関知しませんが)。 「相互にリンクを張りたいからメールを下さい」というのなら話は別ですが。

じゃ、リンクを張ることを、 なんでイチイチ許可したり制限したりしなければならないのでしょうか? 私は基本的に勝手にリンクを張っても良いと思っています。 リンクを張られるということは受動的な行為なので、もし制限したとしても、 これを破ることは容易です。つまり制限をかけることは無意味なことなのです。 また、そのHTMLファイルはWWWサーバに置いて世界中に公開された時点で、 どっかからかはリンクを張られて(だって自分も張るでしょ?) 誰かの目に触れられる訳ですから、制限することは無意味です。

結局、リンクの制限すると許可を求めたりしなければならなくなり、 linkee(リンクされる側)もlinker(リンクする側)も手間が増えます。 誤ったリンクの張り方(つまり意図しないリンク)を防止する意味で、 リンクされることを制限したいのならば、もっと能動的に防止する策を考えた方が 皆が幸せになると思うのですが…。

と言いつつ、このサイトにあるリンク集の中のリンクは、 一応『リンクの自由』を宣言していないサイトには許可を貰うようにしています。 もしリンクが張られているのに、お願いメールが来ていないと言うことがあれば、 しばらくお待ち下さい。お願いしに上がりますので。

今日の推薦CD:
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