最近、据え置き型コンポとしてCD-Rレコーダが次々と発売されていますが、 私もCD-Rを去年から使い始めるようになりました。
CD-Rとはなんぞや? というと、 要は自分で焼ける(*1)CDのことです。 実はこれにはいろいろなメリットがあります。
まずは、音質。音楽用途に使うとすると、 自分で録音できるディジタルメディアとしては、有名なMini Diskがありますが、 MDはあの小さな面積にデータを押し込むために、 ATRACという非可逆な圧縮符号化(*2)というものを用いているので、 実は音質は聴こえないように劣化しています。 しかし、CDだと「生」のディジタルデータを用いているので、 うまく行けば1 bitたりとも原音と違わないデータをコピーすることが可能です。
次にコスト。最近各社から売り出した生(*3)のメディアは、 著作権がらみで1枚700円とかいう値段がついているようですが、 このメディアは一昨年ぐらいから、秋葉原では200円/枚を切っています。 74分の生MDメディアが安くても600円/枚ぐらいですから、 こちらの方がダンゼンお特ですね。
最後に汎用性。現在のCDプレーヤーの普及率はMDプレーヤーより、 遥かに高いことは皆さんご存知だと思います。 パソコンでも今やCD-ROMドライブがない物なんかほとんどありませんよね。 だからほとんどどこでも再生できると言うメリットがあります。 例えばカーステレオにCDプレーヤーがついていれば、 このレコーダさえ購入すれば再生できます(*4)。
こんな風に良いことづくめのように思えますが、デメリットもあります。
まずテープやMDと違って、書き換えられません。 一度書いてしまうとそれまでですので、 気に入らない場合は「駄作ぢゃ」とでも叫びながら割るしかなす術はありません。 (ちなみに、CR-RWを使用する場合は、この限りではありません。)
また、私はパソコンのCD-Rドライブを使用しているのですが、 結構書き込みに失敗したりしました。こうなってしまうと、 フリスビー製作機にしかならず、無駄な円盤の山ができてしまいます。 こうなると、「駄作ぢゃ」なんて冗談をかましてる場合ではなくなり、 本当に頭にきます。 もっとも、最近ではCD-R焼きに最適な環境を作るフリーソフトなどができて来て、 失敗はしなくなりました。
私はどういう使い方をしているかというと:
自作PCを新たに作ろうなんて考えているあなた、 CD-ROMドライブじゃなくて、 CD-Rドライブにしてみてはいかがでしょうか(*5)?
注
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