書いてみてから気づきましたが、思いっきり誤解されやすい題名ですね。
でも残念ながら、下ネタではありません。 そういうハナシは筆者個人としては大歓迎なのですが、 アンサンブルラピュタンのページの看板企画(いつからだ?)として、 そのようなネタで文章を書くと他のメンバーに袋叩きにあってしまいます。
もっとも、この文章に「コン○ーム」などと、 それ系のキーワードを埋め込んでおくと、 gooなどのサーチエンジンが遣わしてくる ロボットがこのページを読みに来て、それでもって登録されたりして、 さらにそういうページで検索をかけた人達が、 下ネタページと間違えて迷い込んで来て、 この文章を読んで古楽の虜になって帰って行くのではないか、 などという狙いもあったりします。実にアサハカですね。
閑話休題。
とにかく、音楽業界では「本番」といったら、演奏会のことを指します。 TV業界でも「本番5秒前, 4, 3, 2, 1」とか言いますし、 「ぶっつけ本番」という言葉もあるぐらいですから、音楽業界だけではなく、 「舞台用語」(*1)として「客の前で何かすること」を指します。
で、「本番」というぐらいですから、かなり力が入っているのは確かです。 そう、実は、もうすぐラピュタンも本番を控えています。 ということで、「皆さん是非いらして下さいね」などという宣伝はさておき、 幾つか本番前に心がけていることを皆さんにもお教えしましょう。
音楽家には、聴衆に、時間を感じさせてはいけないという鉄則があります。 「あぁ、さっきから15分も経ったけど、この曲まだ終んねーのかよ」 なんて思われたら最悪です。 そもそも、舞台の人が時計とかしていたら、結構気になりますよね。 あと、舞台上は照明がきついですから、その光が時計に反射して、 ずっと目潰しを食らっていてイライラしたなんて言う事態もアリエなくはありません。
これも当り前のことですが、意外と失敗することがあります。 演奏が始まってから、楽譜の最後のページを楽屋に置いて来たことを気づき、 暗譜で何とかしのいだことがありますが、あまり褒められたことじゃありません。 ちなみに、これについて、「自慢なのか?」というツッコミは却下致します。
長大な曲を演奏する時には、非常に重要なことです。 例えば、筆者はマーラーの長大な交響曲を演奏した際、 本番前に350ml缶の烏龍茶を、残せばいいのに、 単に「勿体ないから」という理由で飲み干してしまったのでした。 演奏開始時はボウコウ充満率30%程度だったのですが、 終了時には120%の臨界状態で、 舞台袖の「お疲れ様でした」という声を後目にトイレに駆け込んだことがあります。
普段の生活でも当り前のことなんですけど、本番前は特に注意しましょう。 お客様は色んなところを見ています。ま、ステージに上がるんですから当然ですね。 知合い(*2)に、ベートーベンの交響曲を演奏し終り、 拍手を貰って得意気に立ち上がって初めて「社会の窓」が開きっぱなしだったことに 気づいた人がいます。 特に、男性の場合はトイレに行った後に確認することが重要なようです。
結論:結局は下ネタに落ち着くところが、筆者の意志の弱さを見せています。
注
今日の推薦CD:
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今回御紹介するのは、「古楽」というジャンルの音楽ではありませんが、 古楽器による演奏です。 このオーケストラは1年に一回世界各国の古楽演奏家が集まって練習を行い、 世界をツアーして徐々に演奏の完成度を上げていき、 最後にオランダでその成果として演奏会を録音してCDにすることで有名です。 つまり、この団体が出すCDは、すべてライブ録音なのです。 よくもこんなに濃い内容の本番をやってのけたのかと考えると、 感心すると同時に、その場にいて聴いてみたかったなぁと思います。 この録音で特筆に値するのは、「イタリア」です。 実に伸びやかでハツラツとした演奏です。 第4楽章の「サルタレロ」も超特急。 何でこのような銘演がもっと有名にならないのか不思議でしかたありません。 |