2000年1月前半の「がまんしましょう。」


00.01.01,Sat

のっけから2000年問題である。

以前からの日付の付け方を踏襲すると、今日の日付は00.01.01である。 99より前である。思いっきり過去になってしまっている。

もっとも、私と言う人間が1900に生きていた筈もないし、 文脈からして2000年と言うのは明らかだから気にしなければ良いだけか。 というわけで、ここでは敢えて2000.01.01とは書かずに、00.01.01と貫き通すのだ。 男には二言はない。

って、こんな小さなことについて宣言する程のものでもなかろう。


00.01.02,Sun

どういう訳だか箱根にいるのだが、まぁ、1日中ごろごろして、 何の実りもない日というものがあっても良いではないか。


00.01.03,Mon

結局、1日使い物にならなかったのだ。

Uターンラッシュにハマるには最適の日程なので、 渋滞を嫌って朝の4時に箱根を出発。さすがに高速は空いていた。 全然混雑はないっていうか、全然走ってなかった。一般道もがらがらだった。 こんな時間に好き好んで帰る人はいないか。

6時には帰宅し、就寝することができた。

その次に意識が戻ったときには日が思いきり傾いていた。 こんなに時間を無駄にするのなら、 いっそ渋滞にはまってるのも一興だったのかもしらん。

しくしく。


00.01.04,Tue

身体がダルい。

元旦にお年玉をやった甥姪から、どうもお返しに風邪を貰ってしまったようなのだ。 洒落になんないのだ。腰が痛いし、身体がダルくて仕方がない。 御主人様(仮名)など、2日から発熱しているようだ。 このままでは私も今日中に発熱するだろう。ヤバいのだ。

って、うちには体温計がないから、実際に何度あるのか知る術がないんだけどね。

こんな状態なので、出社を諦める。 だが、医者に行こうにも、保険証は実家に置いて来てしまっている。 ださださである。

仕方がないので、まっすぐ歩けないような状態にも係わらず、 実家まで運転して保険証を取りに行く。 よくこんな状態で事故らなかったもんだと思う。 警察は飲酒運転だけでなく、病人の運転も取り締まった方がいいかもしらん。

とか言いつつ、医者に行って薬を貰い、 帰ってから家でグランツーリスモ2で運転技術の向上に努めていたのだ。


00.01.05,Wed

夜中から寝苦しい。

昨日購入した、真新しい体温計で測って見ると、39度ある。思わず目を疑った。 こんなのは、久しぶりである。いきなり体温計がぶっ壊れたのかと思った。 さすがにしんどいので、解熱剤を飲む。

朝には一汗かき、37度代までは体温も降りて来たようだ。よかったよかった。 って、まだ出社できる状態ではない。

しかたがないので、職場に休むと連絡をし、ひながグランツーリスモ2で遊ぶ。

大丈夫なのか? こんなことしてて。


00.01.06,Thu

午前6:00前に寝汗をびっしょりとかいて目覚めた。 どうやら熱が下りたらしい。今日の打ち合せには無事出席できそうで、何よりだ。


小さい頃、家の向かいにある御夫婦が住んでいた。 奥さんは明るい方で、近所付き合いも良いが、旦那さんは非常にシャイだ。 どれぐらいシャイかと言うと、私の父と近所で出会っても、 ふっと物影に隠れてしまうぐらいだ。ただ、モノオジをせず挨拶をする私達子供には、 照れ臭そうに「こんにちは」と答えてくれた。

そのオジサンの職業は漫画家だと言うことだった。 だが、当時初めて聞く名の漫画だった。大体、私が知っている漫画なんて、 ルパン3世や銀河鉄道999などのアニメ物ぐらいなモンだったから、無理もない。

やがて、父の転勤で外国暮らしを強いられた私は、 しばらく彼に会うこともなくなったが、数年後に同じ家に戻ると、 そのオジサンは昔と同じ様に生活をしていた。 毎日夕方になると車でどこかへ出かけ、夜中に人の運転で帰って来る。

当時我が家で飼っていたビーグルに、勝手に「リチャード3世」と命名し、 可愛がっていたようだ。時々、家族は絶対やらないような肉を、 むしゃむしゃと食べているのを目撃したこともある。 その、オジサンが私達に隠れて、やってたに違いない。

そのオジサンも、寄る年波には勝てないのか、やがて家から出ることもなくなった。 奥さんからは、病気をしたと聞いた。 「毎晩のように飲み歩くし、かなりのヘビースモーカーだから自業自得なのよ」 と笑った。突然、夜中に救急車が来たこともあった。

そのオジサンが昨日亡くなったそうだ。


00.01.09,Sun

スキーである。

昨晩のナイターには4人だけしか滑べらなかったが、今日は6人全員が参加。 まぁ、1日宿でごろごろしている訳にもいかないだろう。

宿から、空いている駐車場を探しながら志賀のスキー場を抜け、 ようやく奥志賀スキー場に見つけた駐車スペースである。 前日のナイターで面子の一人が「雪質は奥志賀の方が良い」という情報を ゲットしていた。 後続の車が続々と入って来る。この駐車場も15分後には満車になっているだろう。 無事に場所を見つけることができて良かった良かった。

という訳で、用意を始めたのだ。板を6組キャリアから外し、 ストックを6組下ろし、靴も7組並べた。

って、何故靴が7つもあるのだ?

メンバー全員で顔を見合わせた。 どうも間違えて、宿の乾燥室から余分に持って来てしまったらしい。

ということは、やらねばならないことは以下のとおり。

  1. 余った靴を車に乗せる。
  2. 車に乗る。
  3. 宿まで帰る。
  4. 靴がなくて怒り狂っている人を探す。
  5. 謝る。
  6. 靴を返す。
  7. 場合によっては体罰を受ける。
  8. 泣きながら車に乗る。
  9. 泣きながら奥志賀まで運転する。
  10. 泣きながら駐車スペースを探す。

まったくもって、とほほなのだ。


00.01.10,Mon

昼まで滑べり、東京に帰る前に、温泉で汗を流すことにしたのだ。

今回は、同行者に 温泉フリークが1名おり、 ガイドブックを取り出し、オゴソカに「ここが良い」と宣言したので、 それに従い、行ってみることにした。

場所の名前は「ぽんぽこの湯」。 眺めは素晴らしいし、入浴料は250円とリーズナブル。

「ぽんぽこ」の由来は良く分からんが、建物の中も狸の置物だらけだった。 「風もないのにぶぅらぶら」なのだ。

風呂の外でまで、きん○まは見たくないぞ。

紅龍食堂(福生)「四川風担々麺」替玉


00.01.11,Tue

眺めが良い。

出張があり、いつもと違う場所に行くため、多摩モノレールに乗ってみたのだ。

昨日、全線開通したばかりのモノレールである。 北は西武拝島線玉川上水駅の北側から、南は小田急の多摩センターまで走っている。 多摩近辺は、多摩川があったりするので南北のアクセスが異様に悪い。 道も渋滞しがちで、バスを使っても時間が全く読めないので、 ほぼ確実に時刻表通りに走ってくれる多摩モノレールは、 付近住民には歓迎されたようだ。

それにしても、眺めが良い。

モノレールの客室は、だいたい地上4階の建物と同じ高さである。 富士山も見えるし、新宿副都心の高層ビルも見える。 結構高いところを走っているので、中央高速ものぞきこむことが出来る。 それほどスピードが出ている訳ではないが、操業開始から間もない所為か、 全く混んでいない。

それにしても、眺めが良い。

玉川上水の墓地も、ばっちり見渡せるのだ。


00.01.12,Wed

雪なのだ。

朝は雨だったのだが、とちゅうから雪になったのだ。 雪は久しぶりである。雪が降るぐらいの寒さに合う食べ物と言ったら、 ラーメンである。

えーと、別に雪が降らなくてもラーメンを食っている気もするが、気にしない。

というわけで、 出張で出かけたところにある有名ラーメン店の支店に行って見たのだ。 うーん、このワイルドな味がなんともやめられない。

二郎万歳。

ラーメン二郎仙川店(仙川)「小豚ダブル」野菜辛め


00.01.14,Fri

へろへろである。

実は、「仕事が終れば飲みに行こう」とか気の良いことを言っておきながら、 仕事が終らなかったのである。ということで、「後で合流するよ」などと 言いつつ、居残り残業にとりかかったのである。

飯も食わずに一身腐乱、あ、いや、一心不乱に仕事をし、気づいたら夜も9時半。 先に飲みに行っている人達にケータイで連絡を取ると、「もう終る」という。 一層へろへろなのだ。御主人様(仮名)は飲み会があり、家には誰もいない。 ということは、家に帰っても何も食うモノがないのだ。 もはや自分で飯を作る気力はない。

と言う訳で、いつものラーメン屋にのたくりこんだのだ。 そして、「ニンニクチャーハン」を頼んだ。 この夜限定のメニューは強烈である。 翌日自分の息がまだ相当な毒気を放っているのが分かるぐらい、 ニンニクが入っているのだ。でも、止められない。 「身体に悪いモノほど美味しい」の法則なのだ。

でも、さすがにへろへろの身体には脂多めとニンニクチャーハンは結構こたえた。 駅までの道のりの間、気持悪くなってしまい、冷汗だらだらになってしまったのだ。

そんなになるぐらいなら、やめろよ。

丸栄(東伏見)「ラーメン + ニンニクチャーハン」固め、脂多め


00.01.15,Sat

ある用事があって、M子さんに朝っぱらから電話をかけたのだ。

といっても、思いっきり寝坊した後のことだから、「朝っぱら」じゃないんだけどね。 やっぱり11:00を朝っぱらというのにはちと無理があるか。

ま、とにかく、今夜は御主人様(仮名)も私も暇だったし、 年賀状でも「会って話しましょう」みたいなことを書いた記憶があるので、

「一緒に、晩ご飯でもいかがですか」

と誘ってみたのだ。そしたら、 しばらくして旦那さん (uttieさん)から、 職場より電話があって、

「今晩は、家でどうですか?」

などとありがたい言葉。 なんだかこっちから押しかけたみたいな気がしないでもないが、 折角隙を見せて誘って下さるのだからと、 しっかりご馳走になることにした。

この寒い季節に人が集まるとなると、「鍋」というのが定番である。 私だったら、人のことを考えず、豚キムチ鍋などという、 完全に個人的な趣味で、おモテナシしてしまうところだ。

ところが、そうはしないのが、やはりuttieさんなのだ。 とことん「こだわり」の人なのだ。 ということで、チーズフォンデュをご馳走になってしまった。 お洒落である。しかも、皆でつつくから、参加者の親密度満点である。 こんな良いアイディアはないのだ。

ただ、チーズフォンデュは食べ過ぎてはいけない。 お腹の中でチーズが固まって、結構ズシンとキてしまったのだ。 きっと、その固まったチーズは、 それはそれは見事に胃袋型をしているに違いないのだ。


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Last modified: Sat Oct 27 21:33:50 LDT 2001
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