2000年11月前半の「がまんしましょう。」


00.11.02,Thu涙目で仕事をしてみる。
00.11.03,Fri予感してみる。
00.11.04,Sat運を天に任せてみる。
00.11.05,Sun集客に失敗してみる。
00.11.06,Mon一緒に会社を休んでみる。
00.11.08,Wed久々に肉を食ってみる。
00.11.09,Thu一風堂で食ってみる。
00.11.10,Fri幼児と戯れてみる。
00.11.11,Sat記念日を安くあげてみる。
00.11.12,Sun倒れている隙にゲームで遊んでみる。
00.11.13,MonBGMを楽しみにしてみる。
00.11.14,Tueおでんをつまみに呑んでみる。
00.11.15,Wedおでんをつまみに呑んでみる(2日目)。

00.11.02,Thu 「涙目で仕事をしてみる。」

本来ならば、近所の飲み屋で楽しんでいた筈だったのだ。

グウタラな私は、コアタイムぎりぎりにしか出社しない駄目人間である。 だが、1階上に住んでいる同期のF君はそんな私と同じ時間に家を出る。 職場は同じ場所なので、なりゆきとして同じ電車に乗る。 当然、知らない仲でもないので、電車の中で話す。

で、今度家のすぐ近くにある飲み屋で、 夫婦で呑もうかという話が持ち上がったのである。 すぐ近くにあるので終電車の心配をする必要もないし気が楽である。 と言う訳で、以前より「休前日にしよう」と約束をしていたのである。

だが、データの最終チェックの仕事が降ってきたのだ。 重要な文書中に埋め込まれた表データの検算である。 開始したのは15:00。2時間もあれば終るだろうという予想である。

その予想は見事にハズれた。あまりにも膨大な量なので18:00になっても、 全然終らないのである。周りの人はどんどん帰宅していく。 涙目である。腹も減ってきた。先にF君夫婦と呑んでいる御主人様(仮名)から、

「まだ終んないの? 何時頃終るの?」

と電話が入る。えーん。まだ終りません。

結局、会社を飛び出したのは22:00。 飲み屋に入店したのはラストオーダー15分前であった。みんな、すまん。

皆に平謝りに謝りながらも、しっかり食いモンを沢山頼んでおいたりして。


00.11.03,Fri 「予感してみる。」

起床すると胸が痛かったのだ。そう。恋の予感である。

って、違う。そもそも私は妻帯者だし、しかもまだ一応新婚である。 えーと、『妻帯者で新婚』だったとしても恋の予感がする人は居るのかも知れないが、 まぁ、そういう突っ込みはほどほどにして欲しい。もう一度最初からやり直そう。

起床すると喉が痛かったのだ。そう。風邪の予感である。 間違いない。風邪をひいてしまった。 どうやら3連休が嬉しくて気が緩んでしまったらしい。 だが、明後日はラピュタンの本番である。 管楽器奏者に風邪というのは最悪の組合せである。 弦楽器奏者が肩脱臼してしまうぐらい。って、意味不明なタトエだが。

ということで、一日おとなしくしているコトにしたのだ。 御主人様(仮名)のたっての願いで、 室内乾燥機を買いに近所のディスカウントショップまで出かけたが。 うーん、このまま風邪を放置するのはヤバい。

と言うことで、夕食に熱い鍋を食ってさっさと寝たのだ。


00.11.04,Sat 「運を天に任せてみる。」

気管が苦しくて夜中に目覚める。

風邪がどんどん悪化しているようだ。もはや最悪のパターンに陥っている。 管楽器奏者と気管支炎というのは最悪の組合せである。 弦楽器奏者が右上腕骨折してしまうぐらい。 って、相変わらず意味不明なタトエだが。

急拠ラピュタンの他のメンバーに電話して、 昼過ぎからの練習は休ませてもらうことにした。だが、問題は明日の本番である。 どうにかして咳込まずに演奏できるレベルまでに風邪を直さなければならない。 絶対安静にして、明日を何とか乗り切る必要があるのだ。

痰が出ているので、どうやらこれは細菌性の風邪だと勝手に判断する。 ということで、抗生物質を探して薬箱を漁ったのだ。 ちなみに、抗生物質は医者から処方してもらわないとイケナイのであるが、 幸い前回の風邪の時に処方してもらった時に飲み残したモノがあった。 日付を見ると、まだ1年経っていない。 エイヤと燕下して、後は運を天に任すことにしたのだ。

だが、あまり運を天に任してばっかりなのも問題なので、 御主人様(仮名)が先日購入して来た「食事で直す病気」という本を取り出し、 気管支炎の所を参照する。

ふむふむ。「餅米、イカやカニ・エビは避ける」とある。なるほど。 って、昨日の鍋には思いっきりエビが入っていたではないかっ。 だから気管が苦しくて夜中に目が醒めたのか。

どうやら風邪ひきがやってはイケナイ事をしてしまったようだ。 と言うことで、回復は運を天に任すしかないようなのだ。


00.11.05,Sun 「集客に失敗してみる。」

早朝に物凄い汗で目覚めたのだ。

もう汗みどろだったのだ。だが、昨日よりは倦怠感が少ない。 良い感じである。何とか今日は演奏できそうな予感がする。 ということで、ステージリハーサル開始寸前に会場に到着し、 何とか演奏会を終らせた。

もっとも、トークはもちろん鼻声だし、鼻が通らないため息も苦しいのだ。 折角いらして下さった方には申し訳ないのだが、70%ぐらいのデキであった。 もっとも本気で『キャンセル』の言葉がちらついた昨日の状態よりは遥かにマシだったから、 まぁ、これでヨシとせねばなるまい。

だが、悲しかったのは入場者数。昨年の6割程度である。 良く考えてみれば今週末は3連休であるからして、 紅葉狩りなどの行楽に出かけた人もいるだろう。 ちなみに前回は日本シリーズON対決。客が入らない訳だ。 50通以上のDMも出したりして、集客には努力したのだがその努力も叶わず。

「行く」って言っていた人達が全然来なかったのは何故だろう。 期待をかけさせるぐらいなら、 ハナから「行けない」と言ってもらった方が気が楽である。

って言うか、これも私の薄い人望がなせる技か。しくしく。

ラーメンオーモリ(東大和)ネギラーメン


00.11.06,Mon 「一緒に会社を休んでみる。」

「今日は休もうかなぁ」

本来ならば家を出ていなければいけない時間になっても 寝床でごろごろしていた御主人様(仮名)が言った。 良く考えてみると、昨日彼女は 演奏会の受付を勤めてくれている。 慣れぬ愛想笑いをしつつ立ちっぱなしの作業を1時間程。疲れるのももっともである。

私はどうだったかというと、相変わらず咳や鼻水、痰に悩まされているのだ。 と言うことで会社は休むことにした。 本当は明日からジュネーブに出張してしまう上司と、 彼の不在時の時の対応などの打ち合せをしなければならないのだが、電話で済ませる。 こうして一日をぼんやりして過ごした。

っていうか、 先週も月曜日に休んだ気がしたりして。


00.11.08,Wed 「久々に肉を食ってみる。」

にく肉ニク肉。

仕事中だと言うのに、昼過ぎから私の頭の中は肉だらけだったのだ。 そう。焼肉である。

えーと、仕事が山積していることは事実なのだが、 肉のことを考えながら仕事をしてもさして問題はない。 と言うのも、先の〆切はクリアしたばかりだし、 なにより直属の上司は現在ジュネーブに居るからである。 ジュネーブと東京の間には時差がおよそ9時間あるから、 敵が起床していろいろ活動し始める前にこっちが退社してしまえば、 電話をかけてこようが捕まらない。『ビバ時差!』なのだ。

ということでさっさと退社して、 吉祥寺は某M市場という焼肉屋に足を踏みいれたのが19:00ぐらい。 この焼肉屋は安くてうまいので有名で、 入り口から階段へ続き道路まで行列ができてしまうぐらいなのだが、 並ばずにすぐ座れた。いつもより早い時間帯だったのが勝因らしい。 ビールをのみ、カルビをカラシネギと一緒にサンチュに巻いて、ぱくり。 うーむ、極楽。人間ワルイ事もあればイイ事もある。今日はもちろんイイ方。

実にcheapな男なのだ。


00.11.09,Thu 「一風堂で食ってみる。」

焼肉の次はラーメンである。

両方ともB級グルメの王道だったりするが、 私のようなB級の人間にはぴったりのご馳走である。 なんて自虐的な話は置いといて。

最近タケノコのように勢力を伸ばしつつある、 博多ラーメンの店「一風堂」である。 最近、吉祥寺にも店ができたので、早速行ってみることにしたのだ。 もちろん、飽くなき博多ラーメンの探究者Fさんも同行。 ここのメニューには「赤丸」と「白丸」があり、 前者は創作博多ラーメン、後者はあっさり系ということだ。

ちなみに、いろいろ食べ歩いた結果、私の中では博多ラーメンは 『コクがあってあっさり』が美味しいという気がしている。 「博多ラーメン」と言うと『こってり』のイメージが強く、 大量の油が融け込んだどろどろしたものを考えていたのだが、 Fさんによると意外にそうでもないらしい。それに、完食を目指すなら スープは最後まで飲み干せるぐらいあっさりしていた方がよい。

同行した人達が全員白丸を頼んだので、私は赤丸にした。 「赤丸」は味が濃くこってりしているのだが、 私の好みよりはこってりしすぎている気がする。 あっさり目の「白丸」の方が、その分よかったかもしれない。 麺がちょっと柔らかかったので、替玉は固めで頼むとなかなか良い塩梅。 今度からは固めで頼もう。

北海道は札幌出身のTさんが一言。

「もう少ししょっぱい方が僕は好みだな。」

やっぱりラーメンは実に奥が深いのだ。

一風堂(吉祥寺)赤丸+ネギ、餃子、替玉


00.11.10,Fri 「幼児と戯れてみる。」

昨年まで職場にいたO先輩と呑んだのだ。

賢明な読者はお気づきであろう。ここ3日連続で外食しているのである。 もう不健康道まっしぐら。 もっとも、この外食道楽は御主人様(仮名)も一緒であるからして安心である。 って、何が安心なのだかよく分からん。

呑んだ後は、O先輩宅にお邪魔した。良い迷惑である。 良い迷惑ではあるが、久しぶりに奥様にもお会いしたかったのだ。 まだ幼いお子さんがいらっしゃるので、夫婦で呑み屋に行くことができないからだ。 と言う訳でお子さんとも遊ぶ。他人の子ながら、実に可愛い。

こんな可愛い子供だったら自分らにも欲しい気もするのだ。 ちょっくら頑張ってみるか。

って、何を?


00.11.11,Sat 「記念日を安くあげてみる。」

今年もやってきたのだ。 うっとうしいぐらいオンエアされているのでご存知の方も多いだろう。 そう。今日は『ポッキープリッツの日』である。

って、違う。昨年の今日、 御主人様(仮名)と私は入籍を果たしたのだ。つまり、結婚1周年である。 ちなみに、この平成11年11月11日に入籍をした夫婦が多かったと聞くが、 「忘れないように」という非常に消極的な理由でこの日に入籍したのは、 おそらく我々ぐらいのものだろう。

しかし喜んでばかりも居られない。というのも、つい先日より御主人様(仮名)は、

「なんかおいしーのが食べたいなぁ」

とか

「なんか記念に買ってくれんのぉ?」

などと私に聞こえるようにつぶやき続けている。 いやはや、私はいつでも美味しものは食べたいし、 いつでも自分にいろいろ買ってあげたい気もするのだが、 いかんせん私にはお金がない。って、そういう問題ではないか。

とにかく、今の財布の状態ではなんともいかんしがたいモノがある。 ということで、何とか近所の回転寿司屋でごまかしたのだ。

私は実に最低な男である。


00.11.12,Sun 「倒れている隙にゲームで遊んでみる。」

げほげほげほげほ。

いかん。今度は御主人様(仮名)が倒れてしまったのだ。 どうやら風邪のようである。って、げほげほやっていたら明らかに風邪だろう。

「日曜は久々に都心に買い物にでも行こうか」と話していた矢先である。 L.L.Beanではカードユーザ向けに20%オフセールをやっているし、 妹の婚約祝いのヤカンも買わねばならぬし、 128MBのメモリの値段も暴落して7,000円を切り、 「今買わなくて、いつ買うんじゃ」と言うぐらいのノリだというのに。

が、無理して買いものして風邪をこじらせられても困る。 しかたがないので、御主人様(仮名)には安静にしてもらい、 私は日長ゲームをして過ごしたのだ。 ちなみに、ゲームと言っても未だに FF8をやっている。最後のダンジョンを前に、延々レベル上げに没頭しているのだ。

なんとも無駄な1日だったのだ。


00.11.13,Mon 「BGMを楽しみにしてみる。」

なんと定時で帰宅したのである。

先週より上司がジュネーブに行ってしまったのを良いことに、 のんべんだらりと仕事をしているのだ。 だから定時で仕事をほっぽりだして帰ってしまえということである。えーと、 会社の人もここを読んでいると言うのに、こんなこと書いていていいのだろうか。 ま、いいや。

最寄りの駅で自宅に電話をいれる。

「あと10分で『ただいま』なんて状態なんですが。」
「えっ、もう帰ってきちゃったの?」
「夕飯はどんな状況でしょうか。」
「まだ。」
「じゃ、駅前でタコヤキを買って帰りましょうか?」
「よろしくぅ。」
ということで、タコヤキを買って帰ることにした。

実はこの屋台のタコヤキ屋、ほぼ毎日駅前の広場で出店しており、 なかなか美味しいタコヤキが食べられるので夫婦で注目していた。 で、このタコヤキ屋のBGMが2ヵ月ほどの周期で替るのである。

最近のBGMはホイットニーヒューストンのベストアルバム。 ちなみに、その前はスピッツのベストアルバムだったし、 その前はドリカムのベストで、その前は槙原敬之のベスト。 もうモノの見事に全部ベストアルバムである。

というか、 今度のベストが何になるのか個人的には非常に気になるところだったりもするのだ。


00.11.14,Tue 「おでんをつまみに呑んでみる。」

仕事もいい加減にして切り上げ、Mちゃん、Nさん、C君と呑みに行く。

場所は吉祥寺の「あっ」と驚くようなマニアックな場所にあるおでん屋。 「どうやったらこんな店を見つけられるのだっ」 と思わず叫んでしまいたくなるような場所である。 よくよく聞くとYahoo!の グルメガイドで検索をかけたら一番最初に出てきたらしいので、 世の中うまくできている。

会話は下品な話に終始。あまりにも下劣だったのでとてもここには書けないが、 「とてもここに書けない」と言うことは、 とても飲食店でするような話題ではなかったということでもあるのだ。 幸い個室に通されていたので、他人がその話の被害にあうことはなかったのだが。

最近なんだか呑んでばかりいる気がするが、実際その通りである。だが、 こんな生活も上司が出張から戻って来る来週で終ってしまう可能性が非常に高いので、 今のうちに満喫しておかねばならない。「鬼の居ぬ間に」とはこのことなのだ。 ドラえもんに少々似た上司なので「ドラえもんの居ぬ間に」か。

って、会社の人が読んでいるところでそういうこと書くなよ。

いし(小川)ラーメン


00.11.15,Wed 「おでんをつまみに呑んでみる(2日目)。」

もうそろそろたいがいにせねばなるまい。

性懲りもなく、また呑みに出かけたのだ。店は吉祥寺にあるおでん屋である。 って、昨日もおでんを肴に呑んでいるではないか。 しかも酒は同じく吟醸酒。昨日と同じパターンである。肝臓の休まる暇もない。 このまま酷使し続ければ、 フォアグラの如くぷよぷよした脂肪だらけの肝臓が出来上がるか、 石のようにかちこちに硬い肝臓が出来上がるかのどちらかである。 うーん、どっちも嫌だけど、前者の方が少々美味しそうなだけまだマシか。 自分の肝臓を食らう奴なぞいないという御指摘はさておき。

今日のメンバーは幼な馴染みのT君と御主人様(仮名)で3人である。 実は御主人様(仮名)とT君は中学時代の同級生だったりして、 あながち知らない仲でもないらしいそうだ。というか、 T君は私の結婚式に来て高砂で隣に座っている彼女を見てびっくらこいたらしい。

ちなみに、 昨日 げほげほと咳をしながらも生ビールを煽っていた職場の先輩Nさんは、 今日は会社を休んでいた。 実は彼は「酒を飲めば咳が収まる」などと飲む前から豪語しており、 確かに飲んでいる間は咳がぴたりと収まっていた。 だが、どう考えてもアルコールの摂取が喉の炎症に良い筈がないのである。 しかも下劣な会話の応酬で、顔を真っ赤にしながら呼吸困難に陥る程笑い転げていた。

少々心が痛むが、本当に痛いのは彼の喉だろう。


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Last modified: Sat Oct 27 22:05:52 LDT 2001
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