Last modified: Sat May 22 20:11:01 JST 2004

書籍紹介

データは題名、著者名・訳者名、第1刷発行年月日、出版社、ISBN番号、 値段(その値段で売っていた時期)、オススメ度の順に並べています。 書籍の順番は一応五十音順です。


「J.S.バッハ」講談社現代新書1025

礒山雅 著
1990年10月20日第一刷発行
(株)講談社
ISBN4-06-149025-7 C0273
600円(1990年)
★★★☆☆

こうして数えて見ると、意外と礒山さんの著書が多いことに気づきました。 ありきたりなバッハ紹介のみに終止せず、礒山さん得意の語り口で、 バッハという人間がだんだんうかびあがってきます。

「バッハの生涯と芸術」岩波文庫 青507-1

フォルケル 著、柴田治三 訳
1998年1月18日第一刷発行
(株)岩波書店
ISBN4-00-335071-5 C0173
460円(1989年)
★★★☆☆

原著はフォルケル(1749-1818)による1802年発行のバッハの伝記で、 バッハ研究の基礎とも言える重要な資料だそうです。 そもそも、この人はまだバッハが在命中に生まれており、 この本を書くためにも生き証人に接する事ができた訳ですからね。 ただ、内容は必ずしも正確ではなく、 訳者の注釈と併せて読んで始めて有用なのだと言うことがわかります。 バッハ好きなら必読でしょう。

「マタイ受難曲」

礒山雅 著
1994年10月31日第1版発行
東京書籍(株)
ISBN4-487-79100-6 C0073
3,000円(1994年)
★★★★★

「とにかくマタイ受難曲って難しそうで、眠そう」と思っていた私にカツを いれた本です。 出版された当時は、お金のない学生の身分だったのに本屋で即決して購入。 バッハお得意の数象徴やマッテゾンの調性格論、フィグーラの説明などを引用し、 この曲を立体的に説明しています。あまりにも詳細な説明のため、 読者はこの膨大な情報の中で自らを失わないようにしなければなりません。

私はスコアも一緒に買い込み、CDも買い(補章として演奏ガイドまでついていて便利)、 文章を繰り返し読み、スコアがぼろぼろになるまで演奏も繰り返し聞ました。 この内容でこの値段は絶対にお買い得だと思います。


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