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書籍紹介・古楽演奏

データは題名、著者名・訳者名、第1刷発行年月日、出版社、ISBN番号、 値段(その値段で売っていた時期)、オススメ度の順に並べています。 書籍の順番は一応五十音順です。


「古楽演奏の現在」クラシック音楽の20世紀 4

関根敏子 監修
1993年5月20日第一刷発行
(株)音楽之友社
ISBN4-276-12194-9 C1073
3,600円(1992年)
★★★★★

古楽演奏のガイドブックは多数ありますが、 この本ほど多数の演奏家や団体を網羅した本は他にないと思われます。 楽曲中心でなく、演奏家中心のガイドであるのも◎です (CD探しはそちらの方がとっつきやすいですからね)。 今日現在同じような本を書いたとすると、 リストに挙がるのは多少異なる演奏家かも知れませんが、 5年以上経った今でも十分参考になります。 冒頭の寺神戸亮さんと関根敏子さんの対談は弦楽器奏者でなくとも必読です。

ちなみに、サークルの先輩にあたる矢澤孝樹さんが幾つかの文章を書いています。 彼は現在水戸芸術館の 学芸員をなさっています。

「正しい装飾音奏法」

フレデリック・ノイマン 著、為本章子 訳
1992年8月10日
(株)音楽之友社
ISBN4-276-13115-4 C1073
5200円(1992年)
★☆☆☆☆

F.ノイマンによる、さまざま論文の寄せ集めです。かなり攻撃的というか、 挑戦的というか、エキセントリックな表現が随所に見られ、 読み進めるうちに眉に唾するようになってきます。 中にはなるほどと思わせるように説得力のある部分もあるのですが、 今までの通説を覆すためだけにやっきになっているように見受けられてしまうのが残念です。

「18世紀音楽の再創造」WAVE 20

1988年11月15日
WAVE、ペヨトル工房
ISBN4-89342-083-6 C0070
980円(1988年)
★★★★☆

レコード販売系列のWAVEが発行している雑誌の一巻です。 海老沢敏さんと市川信一郎さんの対談を始めとして、 レオンハルトや有田正広先生など古楽界をリードする人達の寄稿を前半に、 後半は古楽演奏家のカタログを載せていてCDガイドの役割も果たしています。 演奏家カタログは別項で紹介している「古楽演奏の現在」の方が新しいと思いますが、 私はこちらをずいぶん参考にさせてもらいました。


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