Last modified on 3 Sep 2000.
私達が普段使用している楽器のコレクションです。楽器については、『コビの部屋』 でも触れられていますので、 そちらも併せて御覧下さい。
基本的に、全員モダン楽器と古楽器の両方を演奏します。折角ですので、 その『違い』も御覧になって下さい。
笛類をもうちょっと近くで見てみたい人のために、 新たに笛のページを設けました。 絵が多いので重いです。ご注意下さい。
この楽器はブリュッセルのヴィーマール(A.Weemaels)氏が製作した楽器で、 グレンザータイプ(C.A.Grenser)の楽器です。 18世紀中頃から後期にかけての楽器をモデルにしているそうです。 頭部管はアンブシャーが楕円と真円になっている2本と、 替え管が415Hzの他に420Hzと430Hzついた楽器です。
楕円の頭部管と430Hzの替え管の組合せではクラシカルな明るい澄んだ音がし、 真円の頭部管と415Hzの替え管の組合せではやや暗めのバロック的な音がする、 丁度クラシカルとバロックの折衷な楽器です。
この楽器はスコットランド人の製作家キャメロン(R.Cameron)氏が製作した楽器で、 フランス・ブリュッヘンが所蔵しているロッテンブルグ(G.A.Rottenburg)作の 双子の楽器セット(twin setとよばれている)をモデルにしています。
虎目模様の入ったツゲで作られた綺麗な楽器で、 415Hzの他に400Hzの替え管がついています。
オランダのクレーミッシュ(G.Klemisch)氏が作成した楽器で、 これもフランス・ブリュッヘンが所蔵しているステンベルゲン(Steenbergen)作の リコーダーをモデルにしています。 このクレーミッシュ氏は、 安価で高品質な楽器の製造販売をしているMoeck社の ステンベルゲン・モデルの設計も行っている製作家です。
この楽器もツゲで作られており、濃い目のステイン(汚れ)が施されています。 ちょっと詰まった感じの内向的な音がします。
この楽器は、横田のモダンヴァイオリンの師匠が壁にぶら下げていた楽器が、 たまたまオールドコンディションにあったことから譲り受け、 レストアした楽器です。肩が比較的角張っているのが特徴で、 18世紀中頃のドイツの楽器だと言われています。
ちなみに、以下の画像で各時代の弓の違いを見ることができます。 一番上がモダン弓、真中がクラシカル弓、下がバロック弓です。
この楽器は、 かのヴィーラント・クイケン(W.Kuijken)氏の息子フィリップ(Philip)が 作った楽器です。
実はこの楽器、曰くつきで、 1994年にヴィーラントの来日時に一緒に入国しました。 日本に自分の楽器はヴィオラ・ダ・ガンバしか持って来なかったヴィーラントは、 東京でのモーツァルトフルート四重奏全曲演奏会(バルトルド・クイケンらと共演)で この楽器を演奏したそうです。
岩澤は楽器を貸す交換条件として、一晩弓(何とオリジナル)を借りたらしく、 夜中までその弓で弾きまくっていたようです。 たまたま用事があって電話をかけた日和崎は「この弓、すごくいいぃ〜んだよぉ」 と、つぶやいた岩澤の声を忘れることができないそうです。
楽器の塗装が赤いのが特徴で、ストラディバリウスらしい力強い音がします。
この楽器は『後期バロック音楽の愉しみ』の演奏会で、 作者の横田誠三氏御自身からお借りした楽器です。 中には1996年と書いてありますが、実際に完成したのは1997年だそうで、 装飾が施された非常に美しい楽器です。
外見の大きな特徴は(写真では分かりにくいのですが)尻尾(?)の部分が、 通常のチェンバロだと角張っているのに対し、 まるでワルターのフォルテピアノの様にカーブを描いていることです。 音の減衰は長く、音色は非常に上品で、まさしくフランスものの プレリュードやファンタジーを弾くにはぴったりの楽器と言えるでしょう。